みなさん、こんにちは!
新米ママ兼日本語教師のいろはです!
最近、ニュースでもよく耳にする外国人技能実習生。
そもそも知名度が高くない彼らですが、犯罪を犯したとか、貧困に苦しんでるとか・・・そんなニュースばかり流れてますよね。
悪いニュースを見るたびに「こんな子ばかりじゃないのに」とどんよりした気持ちになっています。
もう少し良い面も映してくれたらいいのに( `ー´)ノ!!
もちろん、そんなのは一部の人たちで、大部分の外国人技能実習生はふつうに日本でルールを守りながら生活しています。
この記事では、そんな彼らを少しでも知ってもらおうと、私いろはの経験に基づいて知っている限りですが、簡単に説明します!
そもそも技能実習生とは?
技能実習制度
技能実習生とは、技能実習制度を利用して日本へ働きに来ている外国人の人たちです。改めて言う必要もないほど、そのまんまです。
でも、具体的にどういう目的でこの制度は作られたの?
外国人技能実習機構のHPを見てみました。
技能実習制度は、我が国で培われた技能、技術又は知識の開発途上地域等への移転を図り、当該開発途上地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与することを目的として創設された制度です。
技能実習法には、技能実習制度が、このような国際協力という制度の趣旨・目的に反して、国内の人手不足を補う安価な労働力の確保等として使われることのないよう、基本理念として、技能実習は、
- ①技能等の適正な修得、習熟又は熟達のために整備され、かつ、技能実習生が技能実習に専念できるようにその保護を図る体制が確立された環境で行わなければならないこと、
- ②労働力の需給の調整の手段として行われてはならないこと
が定められています。
引用元:OTIO 外国人技能実習機構
引用元URL:技能実習についての基本情報 | 外国人技能実習機構 (otit.go.jp)
つまり早い話が「日本の技術・知識を発展途上国の人たちに伝授しますよ!人づくりによる国際貢献です!」ってことです。
しかも、この制度が「日本の人手不足のために安い賃金で働かせるような制度にならないようにしましょう!」と明記されてます。
この点に関しては、うーん・・・と思うところもありますが。
技能実習生からすれば、自国の平均月給より数倍のお給料がもらえるし、日本語習得もできるということで人気の制度です。
どこの国の人たちがやって来るの?
- ベトナム
- 中国
- フィリピン
- インドネシア
- タイ
- カンボジア
- ミャンマー
といったところでしょうか。
私はベトナム人を対象とした協同組合で働いて、地域的にもベトナム人が多い所だったので、他の国の技能実習生を教えたことがありません。
ボランティアでミャンマーの女性を教えたことはありますが、ミャンマー人はベトナム人に比べると圧倒的に少なかったです。
ひと昔前は、中国人が多かったようですが、近年はベトナム人が圧倒的に増えています。
どんな仕事をしてるの?
恥かしながら私も全部は知らないので、調べてみました。
- 農業関係(耕種・畜産)
- 漁業関係(漁船漁業・養殖業)
- 建設関係(建築大工・鉄筋施工・とび・サッシ施工 他18職種)
- 食品製造関係(食鳥処理加工業・水産ねり製品製造 他9職種)
- 繊維・衣服関係(紡績運転・織布運転・染色 他10職種)
- 機械・金属関係(鋳造・機械加工・めっき 他12職種)
- その他(家具製作・印刷・溶接・工業包装 他10職種)
- 社内検定型の職種・作業(空港グランドハンドリング)
計 80職種
80職種て・・・!!多いですね。
そしてこの1つの職種も作業が分かれているので、正しく言うと80職種(144作業)あるそうです!
つまり、外国人技能実習生たちは144の仕事に就いています。
ちなみに私が働いていた協同組合では、
- 工業包装
- 半自動溶接
- 手溶接
の工場で働くベトナム人たちを受け入れていました。
女性は工業包装が多く、男性は溶接がメインでした。みんな車工場の下請け会社で働いていたのですが、職種は様々でしたね。
ミャンマー人の女性はかまぼこを作る会社で働いていました。時々、かまぼこを貰えるようで、嬉しそうにしていた姿が印象深いです。
お給料は?
気になるお給料ですが・・・
正直、会社によります。そりゃそうだ。笑
とは言いつつ、参考までに、受け入れていた技能実習生の会社を紹介します。
家賃 : 会社所有の寮生活のため、月3万円程度(光熱費・Wifi込)
男子寮【大部屋:8人生活 ※新築・筋トレ部屋有り】
女子寮【2人部屋 ※新築・レオパレスのような部屋】
また、社長が寮の目の前に畑を購入してくれたため、野菜等は自家栽培。
交通手段は自転車。会社のを使用しているため、購入の必要は無し。
男子寮はキッチンが広く、娯楽室もあるため、非常に暮らしやすい。
また寮母の日本人スタッフが一緒の敷地内で暮らしているため、何かあれば24時間対応可。
この会社を技能実習生のスタンダードだと思ってはいけないのですが、社長さんは常に技能実習生のことを考え、親身になっている方でした。
技能実習生ばかりではなく、日本人従業員も多く働いており、業務実績も良い会社だからこそできるシステムだと思います。
家賃 : 月3万程度。会社が借り上げている築30年以上のアパート。
2人1部屋。
交通手段は自転車。会社のを使用しているため、購入の必要は無し。
隔週で日勤と夜勤交代制なので、非常に激務。
給与は他の会社に比べて、わりと高い会社でした。
とにかく激務で、はじめの3か月間で激ヤセする実習生が多かったですが、母国への仕送りも多くできるため、1年も過ぎれば「日本に長く残りたい」と言う人が多かったです。
こちらの会社も日本人が多く勤めていて、実績のある会社でした。
以上、2つの会社を紹介しました。
他にも会社がありましたが、だいたい同じような待遇でした。あとは会社の規模によるので本当に何とも断言できないのが実情です。
どんな人たちなの?
年齢層は18~20代後半がほとんどです。
男性の方が多いかな?と思いますが、職場によりけりです。
というか職種によるんじゃないかな。
驚きなのが、夫婦で来ている人もいます。その場合、勤め先が必ずしも同じというわけではないので、奥さんは九州、ご主人は関東というケースもありました。
また、子供がいる場合は母国に残してきている人がほとんどです。夫婦で来日している場合は、ご両親にお願いしている家庭が多かったですね。
学歴は大卒・短大卒・高卒・軍に行っていた人まで幅広い層がいます。
農村部から来ている人も多く、家族が親戚や銀行から借金して日本に送り出しているケースがほとんどです。また、日本へ技能実習生として来るには、現地の送り出し機関へ入らなければなりませんが、その費用が高いところで100万円ほど。
※私も詳しくは分からないのですが、協同組合の職員さんが教えてくれました。
ベトナム人の平均月収が約3万円だそうなので、いかに高いお金かわかりますよね。来日して1年はその借金を返しながら、家族に仕送りもします。2年目からは、少し余裕が出てくるので仕送りと貯金に回せるようです。
また、日本語を習得して帰れば、帰国後に日系企業や通訳として働くことが可能だそうで、それを目指して日本語を頑張って勉強している人もいます。
・・・と、ここまでの話を聞くと、「苦労している人たちなのね。まるで昭和を生きた私たちとよく似ているわ」なんて言う日本人の高齢ボランティアさんをよく見かけます。
正直に申し上げますと・・・全然違います。
彼らは完全に現代っ子です。
ふつうの若者で、日本のお年寄りと価値観が似ているわけでもありません。
そりゃあもう、世界中の若者と何一つ変わらない価値観です。
パソコン・スマホ世代、Facebookを駆使し、オシャレで自撮り大好き。
南国気性も持ち合わせる、明るい若者です。
特にベトナム人に限ったことですが、日本のお年寄りのベトナムに対するイメージはベトナム戦争しかないようで、「かわいそうなんだから優しくしましょう」みたいな言葉をよく聞きます。
ふだん彼らと接していると、「かわいそうでもなんでもない」と私は思います。
というか「可哀そう」って、上から目線で嫌いです。
自分の意志で日本に来て、働いて、お金を貯めて、できれば日本語も勉強する。
日本人が海外で働くのと何一つ変わらないと思います。
悪徳業者にひっかかって・・・とかなら気持ちもわかりますが。
とまぁ、私の不満をがっつり言ってしまいましたが。。。
若くて、家族思い、そしてお金を稼ぎたい!という若者が多いです。
まとめ
というわけで、簡単に外国人技能実習生について説明しました!私の知る限り、参考程度の話で申し訳ないですが。
昨今よく聞くニュースで、豚を盗んだとか強盗しているとか、麻薬を密売していたなんて、ほんの一部の人の話です。ほとんどの外国人技能実習生は真面目に日本で働いて、勉強して、家族のために生きています。
コロナ禍において、日本人が大打撃を受けたように、彼らも苦しみ、もがき、頑張っています。この記事を通して、悪い面ばかりではなくて、仲良く共存し合えるように、少しでも彼らについて知っていただければ嬉しいです!
ランキングに参加しています!
応援していただけると、励みになります!
読者登録はこちら