みなさん、こんにちは!
新米ママ兼日本語教師のいろはです!
この記事は、私が実際に技能実習生に教えていた1か月間の内容について説明します。
外国人技能実習生ってなに?という方はこちらをご覧ください!
日本語教師ってどんな仕事??という方はこちら!
1ヶ月で日本語を話せるの?
1ヶ月間で勉強することを説明する前に・・・
1ヶ月で日本語マスターなんてできるわけないですよねぇ。1ヶ月で外国語マスターできる人なんて、天才ですよ。笑
実は、技能実習生は現地の送り出し機関で長くても約半年間、日本語を勉強して来日します。その後、日本の受け入れ機関で1ヶ月間、日本語や日本文化について学びます。
よって、日本語の勉強は長い人でも約7ヶ月間だけ。その後、いきなり日本の会社で働き始めます。・・・かなりスパルタですよね。笑
しかも、この技能実習生たち、そもそもお勉強嫌いな人が多いです。正直、お金を稼ぐために来ていますし・・・日本で約3年間働いて母国へ帰るのが前提の制度ですから、日本語を一生懸命勉強しよう!という人は少ないです。
はじめは「頑張って日本語を勉強して、母国へ帰って日本語の先生になります!」と意気込む人も、日々の生活に追われ、仕事の後に勉強する気にもなれず、、、土日は都会へ遊びに行きたい!!!!と変わってしまう人がほとんど。10代後半から20代後半の若者ですから、当たり前です。
でも、せっかく家族と離れて、辛い思いをしながら働く彼らが母国へ帰った時、少しでも給料の良い仕事に就いてもらいたい。日本語の資格を持っていることで、良い会社に就くことができれば、少しでも彼らと家族のためになるんじゃないか。幸運なことに、そういった理念を持った協同組合で私は働いていました。
大部分の受け入れ機関では、はじめの1ヶ月の教育が終了すると、その後の日本語の勉強のサポートはしません。個人で勝手に勉強してください。というスタンスです。
多忙すぎて日本語のサポートまで手が回らない会社や、技能実習生を安価な労働力としか見ていないので教育は必要ないという会社が多いからです。そういった会社ほど「日本語ができなくて意思疎通ができず困る!本当に日本語を教えたのか!」とクレーム言って来るんですけどね。。。
けれど、大きな会社は日本語教育に力を入れます。やる気のある人にどんどん勉強させることで、質の良い技能実習生になるからです。そして、その実績が新たに技能実習生を迎える時に評判となり、希望者が募ります。
語学ができた方が、仕事もはかどりますから。当然ですよね。
そういった理由で、私が働いていた協同組合では、日本語能力試験(JLPT)取得を見据えた上で1ヶ月間の教育をしていました。
ですので、他の受け入れ機関とは勉強の内容が少し違うかもしれませんが、参考程度に見ていただけると幸いです。
何を教えるの?
- 日本語・日本文化(日本語教師)
- 電車の乗り方(日本語教師・組合職員)
- 交通ルール・在留カードとパスポート提示について・逃亡(警察・通訳)
- 心肺蘇生法・119番通報の仕方(消防)
- 社会保険・年金について(行政書士・通訳)
日本語・日本文化
日本語
【ひらがな・カタカナ】
日本での教育を始める前のプレースメントテストの時に、ひらがな・カタカナのテストも行ってみてください。驚くことに、書けない人が必ずいます。
定着するまでに案外時間がかかるので、1週間は書かせた方が良いと思います。
【みんなの日本語】
日本文化
実は以前、なんと驚くことに、技能実習を終え帰国するその日に、自分が働いてきた会社名を知らない人がいたんですね。組合職員もビックリ。笑
どゆことーーーーーーー(゚д゚)!笑
それ以来、職質にあった時のためにも、必ず書かせて暗唱できるようにしています。
電車の乗り方
残念なことにキセル乗車をする輩もいるんですよね・・・絶対にするな!!!と念を押します。
うちの場合は電車がよく使用する公共交通機関だったので、歴史散策も兼ねて一緒に大きな市へ行きました。電光掲示板の見方、電車でのマナー、教えることは意外とたくさんあります。
交通ルール・在留カードとパスポート提示について・逃亡
特に交通ルールはとても大切で、自転車に乗る時はお酒を飲むな、道路真ん中を走るな等、口を酸っぱくして言ってもらいます。母国ではOKでも、外国ではNGなことは多いですもんね。
また、職質にあった時は在留カードを必ず提示すること、常時携帯しておくことも大切です。
最後に逃亡について。残念ながら、よくある事案で・・・より良い給料を求めて怪しい仕事をそそのかされるやつです。Facebook等でだまされ、より安い賃金で働くことになるのですが、甘い話に乗ってしまう人は多いです。そんな話が来ても信じちゃダメだよ!国に帰れなくなるよ!!と警察の方から説明してもらます。
心肺蘇生法・119番通報の仕方
心肺蘇生法に関しては、通訳の方も説明が難しいようで(専門的な用語ばかりなので)、実際に練習する時は私たち日本語教師が簡単で短い日本語に直して、ホワイトボードに書き出して発話練習させました。
社会保険・年金について
年金についてですが、実習生も年金を支払います。
えーーーー!?と私も思ったんですが、これなかなか良い制度らしく、帰国してから、これまでに支払った保険料を受け取る事ができるようです。職員さんいわく、なかなか良い金額になるそうで・・・。
その説明をきちんと専門家である行政書士の方にしてもらいます。
最後に
来日後1ヶ月間、メインで勉強することは日本語ですが、それ以外にも覚えないといけないことはたくさんある!とわかっていただけたでしょうか。
もし、実習生と接することがあれば「これから頑張ってね」と温かい目で見てあげてください!